【ザ・ウエディング】運命のジュエリーと出会うために…
中学からの親友のA子が結婚したのは、26歳の時。
現在のご主人であるYくんからある日、
「サプライズで指輪を贈ってプロポーズしたいんだけど、
彼女の左手薬指の指輪のサイズ、知ってる?」と、相談されました。
好きな食べ物から使っている化粧品まで、
お互いのことはかなり知り尽くしている間柄でしたが、
さすがに身長は知っていても、指輪のサイズは知らない!
そこで私は一世一代のお芝居を頑張ったのでした…
まず、ランチに誘う。
さりげな〜く、彼女の普段遣いのリングを褒める。
「そのリング、ほんとにかわいいわよね。
ちょっと見せてもらっていい?」
リングをはずしてもらい、自分の指につけながら…
「あ、私、中指だとちょっとキツいかも。
この指輪のサイズ、何号?
ふ〜ん。意外と細いのね。
いつも中指にしてるでしょ? 薬指だと何号?」
こうして見事、彼女の左手薬指のサイズをゲットして彼に連絡。
サプライズのプロポーズのお返事は、もちろんYesで、
今では彼女は薬指にあの日のダイヤモンドリングを輝かせながら、
幸福なママになっています。
その後、ジュエリーの仕事を本格的にするようになって感じるのは、
毎朝体重計に乗る人も、
服や靴や下着のサイズは正確に知っている人も、
自分の指輪のサイズって、皆さん意外に無頓着だということ。
そもそも、ひと口に指輪のサイズと言っても、
日によってむくんだり細くなったりもしますし、
指は細いのに関節がしっかりしていて細いリングが入らない…
といった人も、結構います。
また、華奢なリングと幅が太めのリング、
丸いリングとスクエアなゴツいリングでは、
同じサイズでもキツさや指当たりが全然違います。
「私は00号」と決めつけずに、
お店でしっかり試着して、しばらくつけたままにさせてもらい、
手を握ったり開いたり、ペンで文字を書いてみたり、
色々試して、ジャストサイズを見つけてください。
写真は、お店でリングサイズを測ってもらう際に使用するゲージ。
1号の刻みは、たった0.3mm刻みなので
「これじゃ、ユルい気がする」
「これはキツい…かな?」という感覚も、結構曖昧なものですよ。
暑くて水分もたくさん採る夏は少しむくみ、
冬は寒さの中で体温を維持するために欠陥が収縮するので指が細くなる
という人もいますが、これも個人差があるでしょう。
エンゲージメントリングやマリッジリングの場合、
毎日、そして一生身につけることが前提。
年齢を重ねると、指が太くなったり、関節が目立ってきたりして
リングサイズをお直しする可能性も出てきます。
そんな場合、一周ぐるりとダイヤモンドがセットされている
フリエタニティリングは、お直しが難しいので注意して。
購入の際には、何十年後かのサイズ直しにも
きちんと対応してくれるお店を選び、
あらかじめ、どんなシステムで直してくれるのか、
聞いておくと良いでしょう。
雑誌のブライダル特集などで
マリッジリングをペアで撮影する場合、
以前は同じデザインのリングの
花嫁用は小さく、花婿用は大きなサイズを並べていたのですが、
最近は草食男子が増えているからなのか、
花婿さんの方が指が細い……という話も時々聞きます。
デザインだけでなくサイズも同じで、
花嫁用は華やかなフルパヴェ、花婿用はリング幅が太かったり、
ダイヤモンドをさりげなくワンポイントだったり……というのが
今どきのマリッジのペアスタイルかもしれません。
自分にぴったりの一生のパートナーから贈られる指輪が
自分の指にぴったりのサイズで
一生美しく、心地良いものでありますように。
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