フィリッポ·ブルネッレスキは誰ですか?
ブルネレスキの卵 | 透明人間たちの気まぐれ日記
お節介ではあるが、一言、付け加えておこうと思うのです。 生卵か、ゆで卵か 目玉焼きか、オムレツかの話では
なく、テーブルの上や大理石の上に卵を立てて見せたのは、
コロンブスなのか、それともブルネレスキなのか といった
話なのです。
「コロンブスの卵」は、イタリアのベンゾーニが自身の著書
に書いた創作であるとは巷間に流布する話です。
そして、そのもとになっているのが、コロンブスと同時代の
イタリアの建築家フィリッポ・ブルネレスキに纏(まつ)わる
卵の話だと言うのです。
おそらくは、
コロンブスの偉業を脚色する為の作り話や語り継がれた
昔話からの転用や引用で、そのいずれもが疑わしく思えて、
どちらも実話ではないような気がしてならないのですが …。
一応、
念の為に「ブルネレスキの卵」について話しておきましょう。
ある寺院を建築するのに、彼は図面も持たずに完成模型
も見せないままに「自分に建築させてください」と申し出たが、
他の建築家たちから大反対を受けたのです。
そこでブルネレスキは大理石の上に卵を立てた者に建築
を任せてみてはどうだろうか という提案をしました。
結果、他の誰もが卵を立てることができないなかで、彼は
卵の底を潰して立てたわけですが、当然の如くに猛反発や
批判を受けることになります。
そのときに彼は、
「気づけば誰でも出来ることでも最初にするのは難しい、
もしも、図面を見せたら皆さんは真似をするでしょう」 と
切り返したということなのです。
この話も実際のところ事実かどうかは疑わしいのですが、
「コロンブスの卵」 の話よりも以前からあった話だとされて
いるようです。
そうなると、「ブルネレスキの卵」 が本家本元と
いうことになりそうなのですが …
どうやら 「コロンブスの卵」 がベンゾーニの作り話だという
ことは疑いようのない事実のようですね。
ちなみに、もう皆さんご存知でしょうが、生卵でも、ゆで卵
でも、殻を割って潰さなくても、卵は立つのです。
時間を気にしないで根気よくトライすれば、2号 の言う
ように、誰にでも立てることは可能です。
コツとしては、卵の殻の表面にあるポチポチとした粒状の
ブツブツを三つほど見つけてそれを支点とするわけです。
つまり、三点倒立 の 要領 ですね。
もっと、手早く、しかも、より簡単に立てたいのであれば、
タネ を仕込むことです。
気づかれないように、ごく少量の食塩をテーブルの上に
撒いて置きましょう。
塩粒が先程の卵の殻のつぶつぶの代わりをしてくれます。
立てたあとは、息をフッと吹きかけるだけで、雲散霧消の
如くに 証拠隠滅 と相成ります。
あっ そうだ この手なら生卵でも大丈夫だから
コロンブス君に教えてあげよう。
2号 の記事 『コロンブスの生卵』 のなかに登場していた
コロンブス君、かなり困っていたようだから …
ブルネレスキが言ったように、「気づけば誰でも出来る
ことでも最初にするのは難しい」 … とか。
発想の転換 というような 比喩 にも利用できるし、
やはり、卵の殻は割らなきゃいかん。
そうじゃなければ、ヒナ も 何 んにも生まれて来ない。
人間もそうや、自分の殻を破って、ひと回りもふた回りも
大きく成長せなアカン
営業かて同じや!
そうやで 5号、注文が取れへんて悩んでいるようやけど
何か工夫せな、お客さんの心の殻は容易に破れへんでぇ。
あれれれぇ〜、いつから関西弁になってしもうたんや!
でも、名古屋だから、これで尾張(おわり)です。
… って、もう 卵 はいいから、代表としての私の面目を
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