2012年5月9日水曜日

放送大学 授業科目案内 Eラーニングの理論と実践('12)


回 テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名) 放送担当講師名
(所属・職名) 1 eラーニングとは eラーニングという用語の意味、その歴史的背景、さまざまな形態の分類、eラーニングを実施する利点について検討する。また、海外(ここでは、米国、英国、韓国)の高等教育機関においてのeラーニングの活用状況、そして、企業・学校・予備校・生涯学習、といった分野においてeラーニングがどのように活用されているかについても説明する。

【キーワード】
eラーニングの定義, ブレンデッドラーニング、ハイブリッドラーニング、フルオンライン

青木久美子(放送大学・教授) 同左 2 eラーニングの活用事例 国内外のeラーニングがどのように行われているかについて、組織的・技術的など様々な観点から概説する。特に、「日本国内においてはどのようにeラーニングが行われているのか」・「海外のeラーニングとはどのような違いがあるのか」・「現在のeラーニングにおける課題は何か」について本センターの調査結果や事例を踏まえながら説明する。

【キーワード】
eラーニング活用状況、eラーニングの国際比較

辻靖彦(放送大学・准教授) 同左 3 eラーニングの学習理論 ここでは、eラーニングの一般的な特性を考えるとともに、eラーニングを設計・実施・受講する際に前提となる学習理論について理解を深める。ここでは、学習理論を、行動主義論・認知主義論・構成主義論の3つに分類して、eラーニングにおける歴史的変遷を鑑みながら、それぞれの学習理論におけるeラーニングの特性について検討する。

【キーワード】
学習理論、行動主義、認知主義、構成主義、教育目標分類


どのようにミッションステートメントは、中等学校の有効性に影響を与える
青木久美子(放送大学・教授) 同左 4 動機づけと自己制御学習 eラーニングにおける学習への動機づけを高め維持する技法について、ケラーによって提唱されているARCSモデルとその活用例とを紹介する。あわせて、自己調整学習について学習方略との関係に注目しつつ言及する。

【キーワード】
動機づけ、ARCSモデル、自己制御学習、学習方略

高橋秀明(放送大学・准教授) 同左 5 マルチメディア学習 メイヤーによって提唱されているマルチメディア学習の理論と方法論とを紹介し、eラーニングの設計に応用可能な原理・原則を説明する。あわせて、その問題点や限界についても言及する。

【キーワード】
マルチメディア学習、ことば、絵、情報処理モデル

高橋秀明(放送大学・准教授) 同左 6 eラーニングの基盤技術 eラーニングはどのような技術を用いて行われているのか、基盤となる技術について解説する。具体的にはTCP/IP、HTTP、Webなどネットワークやインターネットの技術及び、学習管理システム(LMS/CMS)などの具体的なシステムについて概念的な説明を行う。

【キーワード】
ネットワーク、TCP/IP、Web、インターネット、LMS

辻靖彦(放送大学・准教授) 同左 7 eラーニング教材の技術 eラーニングでは実際にどのような形式の教材が用いられているのか、また、用いられている教材にはどのような技術が用いられているのかについて説明を行う。教材の形式としては、ビデオ形式、、スライド形式、テキスト形式、Flash形式、クイズ形式、書籍形式など一連の教材のタイプを取り上げ、さらに、学習者の進捗履歴状況や点数などを扱う標準化技術であるSCORMについて説明を行う。

【キーワード】
eラーニング教材、SCORM


グレンズフォールズ、ニューヨーク州家族計画
辻靖彦(放送大学・准教授) 同左 8 学習オブジェクト:学習コンテンツの共有・再利用  eラーニングの特長の1つは,学習者の特性や学習の進捗状況に応じて最適な学習コンテンツを提供できることである。しかし,その都度コンテンツを,教員や教育機関が一から作成したのでは無駄も多く質の保証もできない。そこで,高品質な素材や部品を共有し再利用するための「学習オブジェクト(learning object)」モデルが生まれた。今回は,いくつかの基本的概念,技術的要件,活用事例,特に国際的なコミュニティにおける学習コンテンツ共有の試みについて解説する。

【キーワード】
学習コンテンツ,学習オブジェクト,メタデータ,検索,機関リポジトリ,国際標準化

山田恒夫(放送大学・教授) 同左 9 eラーニングを支える専門家 従来の学校教育では教師が計画から評価までを一貫して行うことが多いが、eラーニングでは教育内容以外の様々な専門性が必要となってくるために、専門性を持った人たちと協働で行われるのが普通である。この回では、eラーニングの企画・運営にはどのような役割を果たす専門家が必要で、そのためにどのような知識/技能が必要とされるかを解説する。

【キーワード】
インストラクショナルデザイナー、チュータ、メンター、システム管理者、スキル、コンピテンシー

加藤浩(放送大学・教授) 同左 10 インストラクショナルデザイン理論 ここでは、インストラクショナルデザインの歴史的背景、そしてインストラクショナルデザインの主流となっている2つのプロセスモデル、ADDIEモデルとディックとケリーのモデルについて説明する。また、本章最後には、このモデルの限界についても考察する。

【キーワード】
インストラクショナルデザイン、ADDIEモデル、ディックとケリーのモデル


鍛冶は、モバイルホーム公園を下回る
青木久美子(放送大学・教授) 同左 11 インストラクションの設計 ここでは、eラーニングコース開発のプロジェクトの規模についてまず考え、それから前回で説明したADDIE(分析・設計・開発・実施・評価)モデルに沿って、実際にeラーニングを開発するにあたって、どのようにインストラクションを設計して実施するのかを順を追って考えていく。それぞれの段階において、何に気をつけたらよいのか、どのようなことを考えればよいのか、を説明する。

【キーワード】
インストラクショナルデザイン、ADDIEモデル

青木久美子(放送大学・教授) 同左 12 協調学習と学習コミュニティ 近年、学習における社会的相互作用が重視されるようになってきているが、その背景には、学習が個人の頭の中で起こることとみなす学習観へのアンチテーゼとして、社会文化的な学習観が台頭してきたことがある。この回では、学習の社会的側面を重視する立場の学習観の中から主要なものを紹介する。また、学習活動の中に、他者との社会的交流が取り入れられるようになってきているが、そういった場面でよく用いられるツール類についても紹介する。

【キーワード】
正統的周辺参加、実践コミュニティ、活動理論、社会構築主義、学習コミュニティ、BBS、SNS、

加藤浩(放送大学・教授) 同左 13 ラーニングデザイン インストラクションデザインが主に米国で盛んに謳われたのに対し、欧州や豪州で始まったラーニングデザインの理論と実践について論じる。ラーニングデザインの分野での研究アプローチや、研究開発されているツールを幾つか紹介する。

【キーワード】
ラーニングデザイン、アフォーダンス、IMS-LD、デザインベースの研究、教育パターン


青木久美子(放送大学・教授) 同左 14 eラーニングにおける学習評価  eラーニングや遠隔教育において、学習活動や内容の基本的な評価法が大きく異なるわけではない。しかし、遠隔で個別に、自律的に行われるという特徴から、いくつかの留意すべきポイントがある。eラーニングの特長を引き出すものとして、形成的評価、eポートフォリオ、コンピテンシーモデル、 eラーニングにおける固有の問題として、個人認証、コンピュータ適応型テストについて概説する。

【キーワード】
eテスティング、総括的評価、形成的評価、eポートフォリオ、コンピュータ適応型テスト、項目反応理論、個人認証

山田恒夫(放送大学・教授) 同左 15 eラーニングの質保証 ここでは、eラーニングの制度的な質保証について、高等教育を重点において説明する。教育の質というものの考え方、また、諸外国でみられる様々な施策を紹介し、eラーニングの質の評価方法について言及する。最後に、eラーニングの特性として、時空間を超えることから、国境を越えたeラーニングの質の保証についても考察する。

【キーワード】
eラーニング質保証、ベンチマーキング、ガイドライン、国境を越えたeラーニング



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